今年もまだ折り返しを過ぎたところではありますが、今年の個人的ベスト作にノミネートする小説に出会いました。 陳浩基(ちん・こうき)さん著の小説『網内人』です。 網内人 (文春e-book) 作者:陳 浩基 文藝春秋 Amazon 以下、あらすじ紹介程度のネタバレがありますのでお気をつけくださいね。 主人公の境遇が辛すぎる この小説、めっちゃ面白かったんですが物語冒頭は「読むのやめようかな…」って思うくらい辛かったです。 物語の舞台は香港です。 主人公の「アイ」さんは、派遣で働く図書館司書です。 いつものように仕事を終え、帰路についてたアイさんは自宅アパートの周辺が騒然となってることに気がつきます…