「緑色の部屋」(原題:La Chambre verte、1978、仏)は、レアな作品のひとつで、フランソワ・トリュフォー監督の「恋のエチュード」「アデルの恋の物語」と合わせた「ロウソクの三部作」と呼ばれた作品のひとつ。 この映画のカメラマンのネストール・アルメンドロスは「野性の少年」でもロウソクを使った撮影に挑戦している。 結婚後わずかの間に事故で死んでしまった若妻の肖像や遺品で飾られた“緑色の部屋”で生活する男の死者への愛情を描く。 監督のトリフォー自身が繊細すぎる孤独な男を自作自演する、悲痛な追想の愛の映画。共演は「アメリカの夜」のナタリー・バイ(のちの「ポルノグラフィックな関係」が秀逸。…