縄文の教え88 より 「うましかしがいひこち」神という神格は、ヲシテ文献でも一筋では理解できない難解な存在です。 古事記では、宇摩志阿斯訶備比古遅神と表記され、八百万神に先駆け、天之御中主神、高御産巣日神、神産巣日神の造化三神の次に生まれた神であり、次に生まれた天之常立神を加えて、別天神とされています。日本書紀本文には記されませんが、一書では、可美葦牙彦舅尊と表記され、天常立尊や国常立尊等と同格の始原神として扱われています。記紀ともに「国(大地)がまだ水に浮かぶ脂のように固まらずに漂っていたとき、アシカビ/葦牙(葦の芽)の様に萌え騰がり成った神」という解釈に拠っていると思われます。 この神名は…