「菊と刀」はアメリカ人文化人類学者のルース・ベネディクトが記した日本の文化を分析した書籍。齋藤孝氏はこの本を10代のときに読んだという。そしてこう思った。「こういうものを書く研究者のいる国と戦争をしてはいけない」。日本人はさまざまに思想する、思考する、考えてないわけではない。でも何を考えているか第三者からみるとよくわからない。そのバックボーンとなる文化およびその文化的思想を分析し、体系化し、文章で日本人の国民性を明かしたのが「菊と刀」である。次の流れでみていく。・ルース・ベネディクト・戦時情報局・菊と刀の背景・ジョンエンブリー(1908年- 1950年)・菊と刀の研究課題・分析軸・分析結果・G…