米国の文化人類学者だったルース・ベネディクトは、合衆国が第二次世界大戦に参入するに当たり軍の戦争情報局に招集され、1942年から終戦にかけて、米軍の対日戦争および占領政策にかかる意思決定を担当する「日本班」のチーフに任命されました。 この時にまとめられたのが、「Japanese Behavior Patterns(『日本人の行動パターン』)」と題する報告書で、戦後、この報告書をもとに(現在でも広く知られている)『菊と刀』」が出版されています。 この著作は、アメリカ文化人類学史上最初の日本文化論でしたが、この著作で注目されたのは、日本人の行動規範を他者との相対的な空気を意識する「恥の文化」と指摘…