首相は波打ち際を歩いていた。砂は太陽の光を浴びて、時折きらきらと輝いている。星砂と貝殻と、小石も混じっている。歩くたびに、足下からさくさくと音がする。 首相は貝殻と小石を拾っては見定め、また拾っては見定め、厳しく選別していた。ウエストポーチには、まだまだ入る。 風に吹かれて見渡せば、小さな波も光を照り返している。その向こうの沖には、小さな砂地が海面から盛り上がっているのが見える。さらにその向こうには、先ほどまでは煙って見えなかった島影が二つ見えた。 二つの島にはそれぞれ砂浜があり、椰子らしき樹木が並んでいる。よく見れば、島のはるか向こうには陸地があるようだ。長い影がかすかに確認できた。 風が二…