首相はまた、小石と貝殻を動かしていた。 ちゃぶ台に散らばるそれらの下には、真っ白い用紙が敷かれている。B4鉛筆と消しゴムが転がり、色鉛筆と冷めた玄米茶も用意されていた。首相は首を傾げたり、にこにこしたり、ふと手を止めたりする。頭の羽根が、そのたびにぴこりと動いた。 午後からずっと、青い花の絵を飾るためのフレームデザインを考えている。 青を中心にしたい。だが、青い貝殻は三つしかない。青い小石も多くはない。 目を閉じ、やわらかい風の中で揺れる青い花を思い浮かべた。甘くさわやかな香りが、ふとよぎる。 「……♪」 首相は目を開けると、ダンボール箱から小箱を取り出した。中には、砂浜で集めた宝物が収められ…