おとぎりそうとマンゴスチン(オトギリソウ科) 「弟切草」(オトギリソウ)は夏の草地で黄色い5弁の花を付ける多年草で、葉を透かして見ると油点と呼ばれる黒い点が多数散在するのが特徴である。この葉には止血・鎮痛などの効果があるため、古くから傷薬として用いられてきた。その昔、晴頼という鷹匠がおり、業に精通していること神のごとくであった。鷹の傷を癒すためにこの草を用いていたのだが、秘して誰にも教えなかった。ところがその秘密を彼の弟が他人に漏らしてしまったことから、晴頼は怒りのあまり弟を切り殺してしまう。このときに飛んだ血しぶきがこの油点になったという。この言い伝えから「弟切草」という名が付いた。漢方では…