「耳の叔母」(村田喜代子著)を読みました。著者の村田喜代子さんには一度お会いしたことがあります。福岡市の国語研究会で講話をお願いしたことがあって、その打ち合わせをしたときです。有名な芥川賞作家と会える、と緊張してしまって何を話したのかよく覚えていません。打ち合わせの前に読んだのが「名文を書かない文章講座」という本。「文章を書くこと」について、「ああ、やっぱりそうだよね」と共感することばかりで、今まで何度も読み返してきました。 今回読んだのは「耳の叔母」は、香椎のテントセンブックスで買いました。出版は、大名の書肆侃侃房(しょしかんかんぼう)。福岡にゆかりの深い本です。本の帯には「怖れと闇と懐かし…