ルキノ・ヴィスコンティの作品は、絢爛豪華。 本物の城、国宝のような家具、食器、衣装そして、美神のような俳優陣。 クラウディア・カルディナーレ シルビア・マンガーノ ロミー・シュナイダー シャーロット・ランプリング たぐいまれなる、美貌、格調、ヴィーナス、アフロディーテ。 どこから見ても完璧な彫像のよう。 ヴィスコンティの作品を観るのに気軽な気持ちで見ることはできない。 作品の長さ、そして結末の暗さと狂おしさ。 それを覚悟して決めてかからなければお尻の痛み、集中力の消耗に負けてしまう。 それでも何故引き付けられるのか? 過剰な美、雪崩のような美、おぞましいほどのナルシズム、醜悪なほど の耽美主義…