シリアのダマスカスでのクリスマスの続き。--------------------------------------------------------------【1.ダマスカス旧市街】 乾いた風が、やけに冷たく感じられる。それが頬を過ぎると、耳の冷たさが強く感じられた。 「聖アナニア教会」の近くが、キリスト教徒居住区になっているに違いない。 私はそう考えながら歩いていた。 シリアの首都ダマスカスの旧市街では、ウマイヤド・モスク周辺は、イスラーム色が強いが、この辺りになると、キリスト教関連のものが強くなる。 まるで迷路のように入り組む旧市街を歩いていた。ここも、2階部分が「せり出した」特徴的…