本書は、2009年6月4日に出版されている。 訳者が本論文の翻訳に着手したのは2008年の秋とのことだが、天安門事件二十周年の日に見事に間に合わせたわけである。 僕としても、できれば6月4日に読了したかったのだが、生来の怠け者ゆえ叶わなかった。/ ◯著者略歴、本論文の経緯 胡平は、1947年、北京に生まれ、文化大革命に際し、四川省の農村に5年間下放された。 78年、北京大学修士課程に入学し、民主化運動「北京の春」に参加。 75年、本論文の第1稿を書き、「北京の春」の79年には、第4稿を雑誌「沃土」に発表、壁新聞で公開した。 その後、胡平は政治体制改革論議が急速に後退していく中で、87年アメリカ…