調査報告編1より約90分、1985年度から1991年度の部分を調査008 一九八五年・一九八六年の調査と史料の紹介009 一 時国家と渋沢敬三氏 009 一九五一年夏、渋沢敬三氏が時国復一郎家(上時国家)を訪問したことにはじまる。その経緯は、渋沢氏自身の筆で『奥能登時国家文書』第一巻(財団法人日本常民文化研究所、一九五四年)の冒頭に、 009 この提案は、九学会の賛同を得て 009 「こんな方を媒体に持てば能登研究は半ば成功と云えるであろうと胸の中で考えて居た」 010 談話は夜十二時 010 「門外不出」とされて 010 宮本常一の諸氏が班員と 010 調査の重要な一環であった」とされながら…