小さい頃から母は平時忠の子孫である能登の時国家とは関係あるということを折に触れ、話してくれましたが知識も乏しく、平時忠がどれほどの人物であるかなどほとんど知らず、聞き流していました。3年前、野田市報に載った「平家物語を楽しむ会」の入会募集が目にとまり、母の言葉を思い出し、入会しました。 会は月1回ですがそれでも1年くらい経つと、平家物語に登場する主な人物や流れの概要がわかってきました。 ある日、解説していただいている武田昌憲先生(現在、尚絅(しょうけい)大学教授、熊本市)が能登の時国家を訪問した話をされました。先生とは親しくなっており、雑談しながらの帰り道、私はなにげなく、時国家と遠い親戚にあ…