結局ガンの話はなくてメデタシメデタシなのだが、 何となく釈然としない。 あれほど調べて、あれほど大きな体験をしたのに、 それが何でもないでは済まされない――?という話。(写真:フォトAC) 【小賢しい子の話】 小学校の高学年になるとクラスには必ず一人くらい、「物知りくん」とあだ名されるような子が出てきます。どんな話にも首を突っ込んできて、「あ、ボク、それ、知ってる」という感じで中心に座ろうとする子です。本人に悪気はなく、主役になりたいわけでもなく、ただ自分がそれを知っていることが嬉しくてついつい割り込んでしまうのですが、周囲からは必ずしも歓迎されているわけではありません。ときどき「博士」だとか…