「『サピエンス全史』ユヴァル・ノア・ハラリ著 柴田裕之訳 河出書房新社」 の上巻を今読んでいる。とてもおもしろい。以前読んだ漫画の『サピエンス全史』もおもしろかったが、こちらはまた一味違う深い内容だ。私はなんとなく人類の歴史を栄光と進歩の歩みのようにイメージしていたのだが、この本は他の生物を絶滅させるなど暗い現実に光が当てられ、目から鱗だ。今まで進歩だと思っていたものが実は違う側面を持っているという見方もあるということだ。 今、人類が狩猟採集生活から農耕へと変化しているところを読んでいる。著者によればそれは農耕民個人個人にとっては幸せな変化ではなかった。農耕は単一ないしは数種類の穀物を集約的に…