香港で仕事へ復帰した。日本が建国記念日で休みのうえ、香港でも今週いっぱい休みの企業や商店も多く、地下鉄もガラガラで、まだまだ正月モードである。 3週間ぶりに、溜まりに溜まったメールを、午前中いっぱいかけてチェックしてゆく。宇宙人総経理が、デスクで仕事の話をしている。メールの内容も、總經理の話も、とても重く感じる。今まで何とも思わなかったのに、自分はこんなにも重い場所にいたのか、と愕然となる。 それで、仕事中は、ほとんど誰とも話をせず、ただ、愛と慈しみの粒子を放つのみ、で過ごした。もう、自分の存在意義をアピールしようとしたり、幻想の相手の話に合せることをしないよう努めた。 それでも、反応は出る。…