一言:論証不能なテーゼを前提する理論で他人の活動を規制してはいけない 論理式¬A⇒¬B 「買春者がいなければ」 「売春することもない」ベルりん氏の考える対偶 A⇒Bこれは裏 「買春者がいるならば」 「売春することもある」喜多野士竜氏の考える対偶 ¬B⇒¬Aこれは逆 「売春者がいなければ」 「買春することもない」B⇒Aこれが対偶 「売春者がいるならば」 「買春することもある」対偶とは複合命題前件Aと結論Bの向きを否定で入れ替えることです。(命題が真のとき対偶は必ず真をとり、命題が偽のとき対偶は必ず偽をとる対応関係。) 【わかりやすい対偶の定番例】A⇒B(真のとき) 「人間であるならば」 「動物で…
このブログを言文一致で「私」を主語に書いてきた理由は様々あります。第一に、哲学書の翻訳概念が社会的かつ歴史的に負った権威性と思弁性を、現代の主体の問題に軟着陸させるための便宜。第二に、悪趣味にせめてもの責任を負わせる遂行的発話の含意。第三に、Twitterを拒絶して「反時代的」に生きた過去への深い自己愛。第四に、人と会話したり短文で物を書く機会が少なく、他の書き方を忘れてしまったという事情です。 趣味としては楽しんできたのですが、時間をかけてこだわった重い文章を書きすぎたようで、やばいやつかと人に怖がられることが最近多く、そろそろ方法を変えるべきかと判断されました。一見して感受されるような主体…
年寄りの倫理観もぶっ壊れてるけど、若者も相当壊れてる(TIKTOKでホームレスをネタにして笑ったり、Twitterで情報商材詐欺やったり) 弱くて金持ってるやつを狙うっていじめじゃん… SNS、掲示板、電話で情報集めてるのか。 安易に情報出したら狙われる。 俺も注意しよう。 今新しい犯罪が現在進行形で生まれてるんだろうな… リサイクルショップって電話で嘘ついて情報集めたりとか俺も遭遇したもんな…親父が間違って引っかかりそうになった。 新しい業者ってネットの口コミとか無いから前情報がわからんところが危ない。 自分は引っかからないっていう謎の自信?は捨てて用心した方がいいっすね。 news.yah…
しょっぱなから余談だが、「渚にまつわるエトセトラ」ってタイトルだけで言えば一番好きかもしれない。タイトルだけ知ってて、いざ曲を聴いた時の衝撃は今でも忘れられない。 二回目からいきなり漫画と直接には関係しない話題について考えてみようと思う。というのも、直近で出したESの自由課題が「自分の「推し」について自由に表現してください」的なものだったのだ。なんというか、その「推し」があることの自明性に違和感を持った。 最初その課題には太いサインペンで推し文化批判を書き連ねようと思ったのだが、その方向性で突っ走れるほどの「才」が果たして俺にあるのか......?と日和ってしまい、無難に済ませてしまったのが心…
ロールズ 哲学史講義 上 作者:ジョン・ロールズ みすず書房 Amazon 『道徳形而上学の基礎づけ』(以下『基礎づけ』と略記)の到達地点は、「道徳性の最上原理を探求し、それを確定すること」(Ⅳ,392)である。その到達地点に向かうため、『基礎づけ』でカントは「善意志」(guter Wille)を出発点とする。 その意味でも、カント道徳哲学の中で「善意志」は重要な位置を占める。しかしカントは、「善意志」についてあまり明確に語っていない。 そこで、本記事では「善意志」の意義を明らかにする。本記事の結論は次の通りである。 善意志以外のあらゆる価値からの絶対的優位性を「善意志」に与え、それを自明のも…
『やってくる』(著:郡司ペギオ 幸夫 発行:2020年08月) <感想> どことなく「16世紀くらいの学者が書いた、まさに"現代の支配的なものの見方とは別の仕方で考えていた人"による古い書籍の写本」のような感じがして、独特の読み味である(称賛しているつもりで書いたのだがあまりそうは聞こえない、、)*1。 変な紹介から始めてしまったが、どういう立場の人が読んでもそれぞれ異なった収穫が何かしら一つは持ち帰れるような本だと思う。一読をすすめる。 <要約> 色んな話題が四方に散らばっている本なのだが、おそらく著者の言いたいこと(あるいは本書の執筆というパフォーマンスによって示したかったこと)は次のよう…
●大晦日の夜から元旦にかけて聴いていたCD。 ●『不穏な熱帯』(里見龍樹)を読み始める。第一部「他者」を読んだ。以下は要約的なメモ。 人類学には過去四十年くらいの間に、古典的人類学を揺るがす転回が二度あった。一つは八十年代から九十年代に起こった「再帰的転回」であり、もう一つは2000年代後半に起こった「存在論的転回」だ、と。著者は、2008年くらいに他分野から(十分な知識を持たないまま)人類学に参入したために、2009年および2011年に行われた最初のフィールドワークの実践において、この二つの「転回」の両方に一挙に直面せざるを得なかった。 大雑把には、再帰的転回とは、モダンに対するポストモダン…
背景 下記スレッドでやり取りした内容の再整理あるいは追記 「課題解決志向」みたいなのはなんとも思わないが、「課題解決主義」みたいなのが自分は嫌いなんだな、というのがちょっとわかってきた。「近視眼的な」がつくとさらに。— philomagi (@Philomagi) 2022年12月24日 概要 ある事柄をどのように評価するかについて、「課題解決志向」と「課題解決主義」という2つの類型を考える。 この2類型を隔てるものは、「具体的利益に直結しないもの」について価値を認めるかどうかにあると整理できないだろうか。 「意味でない切断」すなわち非意味的切断の概念をヒントに「利益的」「非利益的」という区別…
元気があれば何でもできる 故アントニオ猪木さんの言葉だが、これは本当にそうだと思う。元気があればやり直しができるし、やる気が出てくる。健康は大切。 非自明性に面白さがある 研究で最近、おそらく誰も発見したことがない非自明な現象を観測できたらしい。 ラボのミーティングでは最初、誰もその現象の起源を推測できず、自分でも何を見ているのか分からなかった。 しかし、ボスのあるひらめきに基づいた別の角度から検証する実験を行うと、非自明だと思っていた現象の輪郭が3次元的に明らかになり、非常に興味深いメカニズムで生じていることが示唆される結果となった。 より広く再現性の検証が必要だが、もし間違いないようなら、…
(SNSでRTやいいねされた回数で喜ぶのは)アドラー心理学で言うところの目標混乱そのものなんだよね。 たとえばね、いいねボタン、ライクボタンを押してくれてる奴って、いざというとき助けてくれる?ありえないでしょ? いい意味で言うと、SNSってクズの炙り出し装置なんだよね。そのことを自覚するともう本当にいろんなものが見えてくるんだけど、承認ボタン押してもらった程度で、自分は寂しくないとか思ってる時点で、めちゃめちゃ感情が劣化してるんですよね。 ・・・という風に僕は言いましたよね。傷ついた人いるでしょ?そう、これアートと同じだよ? 学問って、自明性の外に人を連れ出して、傷付ける機能があるんですね。や…
"point of view", 観点あるいは見地のことを PoV とよぶことにすると, 「あるもの」をいくつかの PoV から解釈したときに, それらの解釈のあいだに非自明な「意味の link」が生まれる. このときの非自明性のことを PoV-差分という. 組合せ論におけるダブルカウントの概念も根源的には PoV-差分の「現れ」として見ることができるのではないか.
日本の防衛を強めて行く。軍事にたくさん税金をかけるようにして行く。 軍事のために増税をして行くのを決めたのが、岸田首相だ。 軍事にたくさんお金をかけるように決めた、岸田文雄首相のあり方は、正しいものなのだろうか。 現実論の点からして、いまの日本の国をとり巻くありようが、すごい危険になっているのかどうかがある。 たしかに、北朝鮮がたくさんミサイルをうっているのや、中国の軍事の力が高まっているのはあるけど、そうだからといって、日本をとり巻くありようがとんでもなく危険になっているのだとは言い切れそうにない。 東アジア(東北アジア)にあるのが日本だけど、いまはそこがすごい危険になっているのが現実であり…
うつ病で精神科に通いながら、随分本を読みました。振り返ってみると、人生で本を読むいい機会になったのかもしれません。 休職しているときには、何とか回復へのきっかけがほしくて、難しくても哲学や宗教の本を読んだりもしました。 様々な本を読んでみましたが、最も惹かれたのは仏教の考え方です。 何かを信心したいということではなく、「釈迦って、どんなことを言ったんだろう」という興味から勉強するようになりました。 アルボムッレ・スマナサーラ長老(スリランカ上座仏教の長老だそうです)の本をよく読みました。お釈迦様の教えがわかりやすく書かれています。 「怒らないこと」という本は、現状に不満を抱えていた私を相当楽に…
マスプロダクション、英語で書くとmass production、規格に沿った製品を大量生産することです。ショーハーショーテン!の最新話では椚と泥谷との確執が主題となっているので気にも留めなかったのですが、椚が太陽に説明した「芯を食わないレッテル」貼りは笑いを生まない、なぜならお笑いはどこまで行っても共同作業だから・・・という内容は、読んで数日が経ったいまになって気になり始めています。 芯を食う、と言ってもこれは言葉の単純さから感じるよりも非常に厄介そうな話題で先に書いておきますが、上手く説明できる自信はありません。とてもナイーヴな所を突きそうで、・・・・泥谷は椚から傷つけられたと認識しているは…
ワールドカップが始まり、日本の試合に限らず様々な国の試合を見て楽しんでいる。元からサッカーは好きだったが、こうした大きな大会でもないとあまり見る機会がない。 サッカーを見ていると様々な反応を目にする。主流は日本を一丸となって応援する層だが、Twitterを見れば意外にも日本が負けることを願っている者もいる。普段サッカーなど見ない人間がワールドカップになると盛り上がってお祭り騒ぎをする人間を冷笑する者もいる。元からサッカーに興味のない人間が、世間の盛り上がりを迷惑そうにもしている。 自分はというと、日本代表を応援することに躊躇いがない人間だが、サッカーというとどうしても『最強伝説黒沢』の冒頭を思…
生活に困っている人をすくう。助ける。そのために、消費税を引き下げたり無くしたりするべきなのだろうか。減税をすることが、人を救うことになるのだろうか。 人を救う点では、そもそもの話として、日本人とはいったい何なのかのわからなさがある。日本の国とはいったい何なのかがよくわからない。 減税をして、それによって人を救うといったさいに、どういう人を救うのかがある。救う人を、日本の国の内とその外とに分けられる。 日本の国の内に、困っている人がいるのはあるけど、国の外にもいっぱいいる。国の内にいる人たちは助けて、国の外にいる人たちは放ったらかしでよいのだろうか。 外といえば、日本の国の内に外がある。内の中の…