奥の細道 越堀(こえぼり)の宿場町辺りから街道を西にそれ、高久へと足を向けた芭蕉と曾良は、那須温泉を訪れて、温泉神社に参詣します。そして、神社近くにある、殺生石(せっしょうせき、謡曲の舞台にもなっています)を訪ねることになるのです。*1 湯をむすぶ 誓ひも同じ 石清水 その後2人は東に向かい、芦野の宿場で奥州道中に入ります。ここまでの2人のルートは、ほとんどが奥州道中を避けてでもいるように、東に西に、ジグザグの道を辿っています。そして、この芦野からしばらくは、忠実に、奥州道中を進むことになるのです。 私たちは、ここで再び、芭蕉の姿を追いながら、街道歩きを続けます。 ※茶色の線が奥の細道のルート…