壽岳文章は平成4(1992)年没。今年が、没後30年に当たる。そのためか幾つか壽岳関係の出版・展覧会を目にする。『民藝』7月号(日本民藝協会)は、特集「寿岳文章と民藝運動」である。本誌は、壽岳の孫弟子に当たる中島俊郎先生から御恵投いただきました。ありがとうございます。目次も挙げておきます。 向日市文化資料館では、企画展「『紙漉村旅日記』が語る和紙と時代」を7月31日まで開催中。和紙関係は人気があるようで、関連イベントは満員御礼である。ただ、類似の展示が続いているので、壽岳に関して新たな切り口も求められるところである。 さて、壽岳と和紙研究に関連して、私が気になっている人物として、生没年を含めた…