僕は建築家を志してきましたが、結局、地面に定着している建築物はひとつも設計しませんでした。 でも、僕は自分なりの空間をつくったつもりです。 それは声だけの空間です。人間の声が行き交うことで発生する公共施設。 死にたい人がいつでも助けを求められる公共施設こそ、一番必要なのではないでしょうか。 だからこそ僕は「いのっちの電話」をやっています。(坂口恭平『苦しい時は電話して』講談社現代新書、2020) こんにちは。昨日、教員免許更新講習の最後に、講師のひとりだった中野民夫先生(東京工業大学教授、著書に『ワークショップ』など)が、神話学者であるジョーゼフ・キャンベルの言葉を引いて「Follow you…