ウィル・マッキントッシュによる『落下世界』を読了。 目覚めると、世界は虚空に浮かぶ小島になっていた、と始まるSF。 主人公が目覚めると自分が何者なのか自分の名前すらもわからず朦朧としていた。混乱していながらも、どうやら完璧に全ての記憶を喪失していたのは事実らしいと知る。そして周囲は明るいが廃墟のような場所で、少し歩くとそこからは地面はなく空間が続くという世界だった。 こんな世界で知り合った人々とともにディストピアでの冒険に繰り出すことになるというSF。 上・下巻からなる長編。上巻は不思議が次から次へと押し寄せてくる。 下巻は様々な謎が解き明かされてくる、という設計になっている。 普通に面白かっ…