山口輝臣編著『渋沢栄一はなぜ「宗教」を支援したのか:「人」を見出し、共鳴を形にする』(ミネルヴァ書房、令和4年4月)所収の山口「第三章 蓮沼門三と渋沢栄一」は、蓮沼が主宰した修養団の機関誌『向上』の発行部数に言及している。 こうして修養団は加速度的に拡大した。機関誌『向上』の発行部数は、一九一二年には二〇〇〇部だったのが、一九一九年には一万二〇〇〇部へと増加。翌年からは月に二〇〇〇人のペースで団員が増えはじめ、二二年一〇月には八万人を超える。(略) 修養団を支援した渋沢は、昭和6年に亡くなる。その後の『向上』の発行部数は、小林昌樹編・解説『雑誌新聞発行部数事典ーー昭和戦前期 附・発禁本部数総覧…