出家者の托鉢について説明する藏本龍介准教授 仏教国のミャンマーで、出家者はどんな生活をして社会とどう関わっているのか―。東京大学准教授の藏本龍介氏が講師を務める公開講座が「ミャンマー・出家者の世界」と題して10月23日、西東京市の武蔵野大学武蔵野キャンパスであった。 同国の人口は日本のほぼ半分の約5100人で、その80%強が上座部仏教徒とされる。上座部仏教は日本の大乗仏教と異なり、仏像の中心は釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)、修行者の最高の姿は阿羅漢(あらかん)、そして出家者と在家者(一般信徒)の区別が厳格なことだという。 ミャンマーでは国民100人に1人は出家者とされ、「律」を守る生活、仏典学習…