これは、"藤井風"をモデルにしたフィクションである。 彼が生まれたとき、両親は岡山で町はずれの喫茶店を経営していた。 彼には年の離れた3人の兄姉がいた。 10年ぶりの新メンバーである彼を、家族がどんなに可愛がったか想像して欲しい。 家族はそれぞれに、彼をいつくしみ、できる限りの愛情を与えた。 母親は、母性の赴くままに、どんな時も彼を包み,照らし、守った。 彼のやることを常に褒めたたえ、その愛情は、彼に絶大な自己肯定感をはぐくませた。 一方、父親の彼への想いは、年齢をおして出産に挑んだ母親への深い愛情と感謝の表れでもあった。 時に厳しく、しかし決して無謀な方法ではなく、彼自身が正しい道を選べるよ…