先日、京都文化博物館のフィルムシアターにて、1938年の長谷川一夫主演映画「藤十郎の恋」を見てきた。どうしても見たかった映画。以前の↓エントリにも少し書いたが、長谷川一夫が頬に大怪我を負わせられ、再起不能とも言われた後の復帰第一弾の映画である。 tsubana.hatenablog.com 長谷川一夫自身がメイキャップも工夫したそうで、傷もきれいに隠れ、どこからどうみても申し分ない二枚目役者・長谷川一夫の復活である。当時のファンは、それはもう、うれしかったろう。作中では、七三郎の京上りで人気が落ちた藤十郎が起死回生の一手を打つが、俳優として再起不能とまで言われながらみごと復活した現実の長谷川一…