防人の積みし石なり北西風(アナジ)吹く (あなじ、とは対馬でいう冬の北西風のこと。対馬は風が強い。) 金田城 対馬の金田城は、663年に白村江の戦いに大敗した大和政権が、防衛のために急造した山城である。山頂を取り巻くように石を積む朝鮮式なので、百済の軍人が関与したのだろうと思われる。東国の防人たちが17人配備されていたらしい。その掘立小屋あとが残っていた。 対馬の旅の半日、金田城の山歩きに挑戦した。コースタイム約3時間の、怠惰な私にとってはきついコースだった。随所に現れる石垣は、一つ一つの石はそれほどの大きさではなく、防人たちも手で運んだのかと思われた。それにしてもこの陣地が実際に用をなすもの…