谷崎潤一郎の作。初出:昭和7年11月〜12月「改造」 「大和物語」、謡曲「蘆刈」などにとりあげられた悲恋の物語をモチーフとして、それを現代にうつしかえ、谷崎一流の美的世界を描き出した作品である。 幻想的、夢幻的な美しさという点では、谷崎の作品中でも随一で、読者をその美の世界に溶かしこんでいく手腕は驚異的である。(「読書への招待」旺文社)
春琴抄・蘆刈 (読んでおきたい日本の名作)
蘆刈・卍 (中公文庫)
京都旅記録第③ 『ケーブル山上駅』から『本殿』までの途中に、『男山展望台』がある。 『男山』の描写が出てくる『谷崎潤一郎』の小説『蘆刈』(あしかり)の一文が、本人自筆本から碑に刻まれている。 『谷崎潤一郎』生誕100年を記念して、1986年7月24日に序幕された、とある。 思っていたより、小じんまりとした広さだったが、展望台からは京都市内が一望できる。 竹細工のお店やベンチもあり、たくさんの人達がゆるりと過ごしており、暑からず寒からず、よく晴れた爽やかな天気で良かったと思う。 ただ結構人が多くて写真は、あまり撮れなかった。 参道ケーブルからの眺望を楽しみながら、京都駅へ向かう。 旅は、まだつづ…