木材に現れる「虎模様」の正体 無垢フローリングや家具の表面に、まるで虎の縞模様のような波打つ光沢が現れることがあります。木目とは異なる、角度によってキラリと光るあの模様──それが「虎斑(とらふ)」です。 名前こそ少し物騒ですが、この虎斑、実は天然木だけが持つ美しい個性のひとつ。しかし、現場では「好まれない」「グレードが落ちる」といった誤解も少なくありません。 この記事では、そんな虎斑の発生メカニズムや見え方の違い、価値のとらえ方まで、木のプロの視点で詳しく解説します。 虎斑(とらふ)とは何か? 木材の表面に現れる縞模様 虎斑とは、主にナラ(オーク)やブナ、タモなどの環孔材(かんこうざい)に現れ…