6月21日夕刻、東京大学本郷キャンパスにおいて、学費の大幅値上げに反対する学生たちが「総長対話」を実現させた。 すでにマスコミ等で報道されている通り、藤井当局は「教育研究環境の充実」を名目として年間授業料を現行53万5800円から64万2960円まで引き上げる計画を公表している。 国公立大学では低所得者向けの学費免除制度があるとはいえ、その審査にあたってはあくまで世帯収入が計算の基礎にされる。 家族一人ひとりが低賃金労働者であっても「世帯」で合算されれば免除基準を上回ることも珍しくないし、またあるいは親から事実上独立してアルバイトだけで生計を営んでいる学生も、「世帯」としての収入が基準以上であ…