生と死の際に蟷螂枯れており カマキリが晩秋に衰えて、色が茶色に変わってくるのを、「蟷螂が枯れる」と俳句では表している。実際には緑色のものが茶色にはならないようだ。 けれど寒い日にもカマキリが威厳?を失わず、ただじっとしているのを見ると、やはりある種のオーラを感じてしまう。生きることとは?などという哲学的な問いが湧いてくる。 この狭い庭に、何匹かカマキリが棲んでいて、毎年卵(正確には卵嚢)が二つ三つ産みつけられる。先日、窓の外の廂の所に一匹見えたので、産卵場所を探して高いところに来たのだろうと思える。見つめる私を、じっと見返しているようで、臆する気配がない。 カマキリは木や建物の高いところに卵の…