晩秋から初冬へ向かうこの時期は思った以上に表情豊か 紅葉の見頃にはまだ早いが、二十四節気では今日からは冬ということになる。江戸期に著された『暦便覧」に「冬の気立ち始めて、いよいよ冷ゆれば也」と記されているとおり、しばらく経って気がつく頃には寒さも本格的になっているだろう。 冬の使者と呼ばれる木枯らしが吹くようになり、渡り鳥が北の国から訪れ、生まれたばかりの小鳥を育て始める。肉厚の椿の花が咲く一方で、可憐な姿の水仙が咲く。ハラハラと舞い降る小雪に戸惑う日があるかと思うと、小春日和に和む日もある。約2週間続く『立冬』という時期は、思った以上に表情豊かな時期なのかもしれない。 暑い夏が大好きな私にと…