くにとこたちの命は釈迦如来、をもたりの命は阿弥陀如来、をふとのべの命は弘法大師等と転生していたのだ。それは魂振りの神の内、八柱の神々が仏となって各時代に現れ、民衆を正しき道に導いていたのであった。この驚嘆する事実を中山みきは天啓により弟子等に神仏一体の理由であると教示していた。しかし、その教祖の目前で新政権の神仏を恐ぬ蛮行が強硬された新政権は、僧侶に対して「肉食妻帯勝手なるべし」と、わざわざ命令して、僧侶に戒律を犯させ、仏法の教えにいうところの「破戒」をさせようと企図したことは明白であった。僧侶は、ほとんど全員が神官や官憲になり還俗することを強制された。経典は、町方で包装紙として使われるという…