西欧人は常に自分の責任の範囲を真っ先に考えます。 西欧人がある人の所有物を損傷した場合、まず考えることは損傷の原因です。その時に、仮に”I am sorry.”と言っても、それは謝罪の言葉ではなく、モノが壊れたことに対する残念な気持ちの表明です。ですから加害者は自分には過失責任はないと主張し、あらゆる方法で破損と自分とは関係ないことの説明や証明をしようと努力します。 仮に客観的見地から責任があると認められた場合でも、まず加害者は諸々の理由を列挙して責任は限定的なものであり、全責任はないと主張します。一方被害者は、責任は全面的に加害者側になると考えます。ここでいわゆる責任の範囲と重さに関する「な…