時系列改訂の前に追加で1つ改訂。 以前は磯城氏(一書第二の大己貴)を山陰勢と見なしていたが、ここに正式に改め、対馬海峡沿岸から来た人々とする。磯城氏は2世紀に奈良盆地に入り纏向を興す。纏向は三貴子の素戔嗚に例えられる。 先んじて紀元前1世紀ごろに対馬海峡沿岸から来て淡路島と摂津に入った勢力が、月読に例えられる人々である。彼らは紀伊国・阿波国へ進出する。 孝元[8](磯城)は「因幡の白兎」における大国主である。そして大国主を殺そうとする卑劣な兄たちは《月読に例えられる人々》である。 神々の親子兄弟設定は、その神々が象徴する勢力同士の関係が深いことを表す。先に近畿へ進出していた同郷の人々は、磯城氏…