オランジュの古代ローマ劇場壁面のアウグストゥス立像 第Ⅱ部 ローマ第8章 ローマ帝国の形成 西洋型帝国の原型「現実主義(リアリズム)」とは、国際関係を決めるのは「力」であるというもので、これは古代ギリシアのトゥキュディデスに遡る考え方。ローマ拡大時の地中海世界でもこのような原理が働いており、カルタゴもヘレニズム世界の諸王国もローマと同じようにその立場を軍事力に依存していた。p159 第9章 元首政期 皇帝を通して見るローマ帝国オクタウィアヌス(アウグストゥス)は元オクタウィウスという意味オクタウィウスがインペラトル・カエサル・神の息子と改名したが、長くてカエサルとも紛らわしいため、研究者たちは…