製品の「量産開発」におけるエンジニア、なかでもソフトウェアエンジニアは長時間労働や過重労働になりやすいと言われている。私も実際そのような経験をした。具体的に月当たり何時間以上を長時間労働というのか、どの程度から過重労働というのかは人によってまちまちだが、本来は少なくとも残業が常態化している時点で労務上の問題があると言うべきだ。開発である以上、未知のことを行うわけだから、トラブルは付きものである。私が見てきた開発現場では、「トラブルを想定していない組織ほどトラブルが多い」傾向にある。「トラブルを解決して、納期に間に合わせるのがプロの技術者だ!」というのはごもっともな一面もあるが、背景状況によって…