私たち夫婦の存命中の親は80歳前後ですが、いずれも比較的元気。それでも近頃は彼らの老いを目の当たりにすることも増えました。一方私たちの息子は高校生で、こちらの親子の距離感にも苦慮する日々です。できるだけ手や口を出さずに見守って、必要ならば適切に助ける。子育ての理想です。でもこれって、年老いてきた親への対応としても理想なのでは?今回は高齢の親との関係について考えます。 親世代の孫にあたる子供たちが幼い頃までは、私たちのほうが親を頼りにすることが多くありました。孫たちが成長した今では直接会う機会が減って、気づけば親は後期高齢者。本人たちが一見変わりなく思えても、こちらから助けたほうがよいことも実は…