4月某日、鷗外記念館で、『観潮楼の逸品 〜鷗外に愛されたものたち』展を観てきた。 moriogai-kinenkan.jp 鷗外記念館は、2012年に森鷗外生誕150年記念を節目に、元鷗外邸宅、通称「観潮楼」の跡地に開館した個人の文学館だ。 観潮楼は、鷗外がひらいていた文化サロンの名称でもある。名の由来は、かつては文京区千駄木のこの高台から東京湾まで見晴るかせたということから。不忍通りから短く急な坂を登る。千駄木駅からは2、3分なのだけれど、高低差がきつい。昔ここは海だったか、川だったかと、地形を身体で感じる。 鷗外が大切に使ったり、愛でていたりした逸品たちが展示されている。 購入したものも、…