古代朝鮮、集安高句麗碑にみられた河伯について。河伯は日本書紀の中にも登場する。これまで紹介してきた朝鮮の遺跡・碑文・墓誌などよる考古学的内容を背景としつつ、古代に東アジアで何が起きていたかを探る。次の流れで紹介していく。 ・集安高句麗碑・河伯(かはく)・朱蒙(しゅもう)・解慕漱(かいぼそ、へモス)・解慕漱のラテン語読み・日本書紀の河伯・仁徳天皇・十一年・仁徳天皇について・大兄の官名・難波の堀江 ■集安高句麗碑集安市麻線郷麻線河の西岸で出土した石碑。全部で218文字程度の碑文。 碑文には、・始祖は鄒牟王であるとする・広開土王の統治と領土を切り開いた・広開土王は河伯の孫であるとする・守墓条令を公布…