大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は、源頼朝の死去によって権力バランスが崩れ、御家人たちによる苛烈なサバイバルレースが始まっています。最初の脱落者となったのは、頼朝の信頼が厚かった梶原景時でした。 景時は、讒言癖によって多くの御家人から嫌われていました。謀反の疑いがあるとした結城朝光への処分を巡り、結城を支持する御家人たちによって、逆に景時を断罪する訴状が作られ、源頼家に提出されてしまったのです。 朝光から処分のことを聞かされた美衣(阿波局)が、御家人たちに相談を持ち掛けたのがきっかけでした。訴状のアイディアを出したのは三浦義村で、北条時政や和田義盛ら有力御家人が次々と署名し、反景時の勢力が膨大に膨…