自衛隊の前身。
正確に言うと、陸上自衛隊の前前身で、1952には保安隊と名前を変えた。
1950年(昭和25)6月25日,北朝鮮軍の韓国侵入によっておきた朝鮮戦争にさいし,米国は韓国支援のため,直ちに,日本占領中の極東海空軍,続いて地上兵力のほとんどすべてを韓国へ出撃させた。そのため,日本の治安を懸念したアメリカは日本軍復活に否定的なマッカーサー元帥に対し日本軍復活の指令を下す。アメリカ本国とGHQと旧日本軍将校の調整の結果、アジアの民に過大な不安を抱かせないために、警察の管轄下として部隊を創設することで纏り、同年7月8日吉田首相にあて,国内警察力と海上警備力の強化を促す書翰を送った。〈日本政府に対し,7万5,000人の国家警察予備隊の創設)。日本政府はこれに従い8月10日,“警察予備隊令”を公布した。在日米軍の朝鮮出動に伴う空白を埋めることが直接の目的である。