前回の記事と同じく、「地方議員は必要か」(NHKスペシャル取材著、文春新書)を読んでの考察です。 地方議員のなり手不足は、昨今、新聞でもよく目にします。無選挙当選は3割の自治体でありますし、定数割れの自治体すらあります。公職選挙法で定員の6分の5以上の議員がいなければ議会は開けないので、定員10人の議員うち7人が引退表明していたのに、撤回せざるを得なくなった長野県小谷村の実話があります。 「だったら定員を減らせばいい。議員報酬が少なくて、なり手不足なら、議員定数を半減させれば、報酬も2倍に増やせる。あるいは、十分な議員報酬を出せる規模に市町村合併させればいい」 議員削減案や市町村合併案は、「な…