私は、1983年9月4日、貴州省の凱里から山の尾根を北東へ35㌔ほど離れた、大きな谷間の清水江沿いにある旁海村を訪ね、午前11時頃着いた。 旁海村近くの棚田 棚田での脱穀 木箱に稲束を叩きつけての脱穀と乳児をだく母親 右から凱里市政府の楊天祥さん(50)と外事弁公室の楊正方さん(50) 左端は筆者 江南地方を大故郷とする越系民族の末裔である苗族(畲族と同類)は、大半が稲作農耕民で、9月4日から始まる芦笙節は、豊年を祝う「豊年祭」で、日本の秋祭りと同じような意味をもった行事だが、革命以後は儀式的なことは禁じられている。 旁海村では、凱里市政府の楊さんの紹介で、副区長の宝金さんに会い、事情を説明し…