天地明察 上【電子書籍】[ 冲方 丁 ]価格: 594 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 安井算哲は碁打衆と呼ばれ、大名や将軍家を柏手に碁を打つ名門の一家に生まれた。しかし二代目でありながら、兄安井算知に気を遣って渋川春海という別称を名乗る。名門本因坊家の若き俊英、道策に勝負を持ちかけられても、逃げ回るような体たらく。当時の碁打ちの役割は、選ばれし家系の者たちが将軍様の前で、事前に決められた棋譜を並べるもので、真剣勝負を求める春海には満足できなかった。 春海の頭の中は、そんな碁よりも算術が占めていた。ある日絵馬に問題を記し奉納するという算額奉納を見に出かけた先で、ほんの一寸の間に自分が頭を悩ま…