霞ヶ関は人事異動の季節。政策立案・遂行の最前線に立っているのが課長級。来年度予算の概算要求に備えて、前の課長のもとでとりまとめられてきた当該課の新しい予算案を、やってきた課長が各所(最終的には財務省)に説明するわけだ。 着任してすぐに複雑な背景をもつ予算案内容を読み解き、完全に理解できないまでも外部に説明できるように(一夜にして)なるというのは、やはり特殊技能といえるだろう。さてその予算案だが、基本的には課の単位で費用対効果が計算(もしくは設定)されている。最終的にはその効率性などを見て、財務省が採否や金額を決める。一所懸命という言葉があるように、各課は予算の効率的な運用に努めなくてはならない…