『赤い博物館』シリーズ第二弾。とても好きな作品だったので、続編が出て 嬉しい。少し前にアンソロジーで一作読んでいたので、もしかして二作目出る かも?とは期待してたんですけどね。 未解決の犯罪事件の遺留品や書類を収蔵する警視庁の犯罪資料館、通称 <赤い博物館>の館長緋色冴子と、その助手寺田聡が、未解決の難事件を再捜査 して解決するミステリー。 今回も、粒ぞろいの四作が収録されています。どれも素晴らしい出来でした。 前作では、現場に行ったり容疑者に会ったりするのは完全に寺田に任せて、雪女こと 緋色館長は博物館の中で推理する安楽椅子探偵の役割でしたが、今回は何の心境の 変化なのか、どの作品でも寺田と…