「背守り」とは、乳幼児の上衣の背につけるお守りのことを言います。 昔の人は「目」には魔除けの力があると信じており、 「背縫」いの「縫い目」にも 背後から忍び寄る魔を防ぐ力があると考えていました。 ところが、赤ちゃんが着る着物は背の部分が一枚布で作られ、 「背縫い」がありません。 そこでお母さんたちは、 子供に魔が寄り付かない様に「背縫い」の代わりとなる 魔除けのお守りを付けました。それが「背守り」です。 また、昔の人は人間の魂は背中から出入りすると考えていました。 魂が身体から出てしまうと 体調が悪くなったり、ボーっとしたりしてしまい、 それが長い間続くことで死に至るという考えです。 7歳まで…