発売されているDVDのジャケには「赤穂は燃えてござる」という大時代的な(萬屋錦之介目線な)コピーが踊っていますが、公開時のチラシにつけられた惹句は、「賭けを恐れて挑戦はありえない!」 「権力社会を告発する深作欣二のエネルギー」まあ、賭けにも挑戦にも敗れたわけですが、もし本作が監督の意図通りの作りになっていたら、時代劇ブームはもう少し続いたのかもしれません。 「赤穂城断絶」(1978年/深作欣二監督) 忠臣蔵を“仁義なき実録路線”として再構築したいフカキンと、人生初の大石内蔵助役を“色物”にされてたまるかと粘るヨロキンの一大攻防戦。 まあ、萬屋錦之介の気持ちも分からんではないですが、ここは縦に横…