ショスタコーヴィチの交響曲全曲完聴記、今週は第4番をきいていきたいと思います。 録音はルドルフ・バルシャイ指揮ケルン放送交響楽(です。 ショスタコーヴィチの交響曲中最高傑作という人もいるくらいの完成度と長さを誇ります。この曲の特徴は1935年から36年の約9か月をかけて手掛けられ、ショスタコーヴィチ本人が「自分の仕事の集大成」というような言葉を残しているように、かなり意気込んで取り掛かかって、途中破棄された断片までが「交響的断章~アダージョ」としても残っているように試行錯誤、難産の末に完成されたものの、リハーサルも最後になったころに突如スコアが引込められて1961年に初演されるまで封印されてし…