『失敗の本質』という名著がある。この本には第二次世界大戦前後の「大日本帝国の失敗策」を通じて、日本軍が敗戦した原因を考えると同時に、現代の組織論も考えてしまおうという代物だ。以前からずっと気になっていた本で、いつかは腰を据えて読みたいなと思っていたのだが、あまりの難しさに途中で挫折しても勿体無いので、まずは入門書である『「超」入門・失敗の本質』を読んでみることにした。 この本の冒頭で、日本がアメリカに戦争で負けた一番の原因は、戦略の立て方が根本的に間違っていたということが書かれていた。要約すると以下の通りである。 ▶︎ 米軍:「目標達成につながる勝利」が多かった ▶︎ 日本軍:「目標達成につな…